工房だより

輪島塗の中塗り

輪島塗の中塗り

中塗りとは その名の通り“下地と上塗りの間の塗”の事で、 
基本的には上塗りと同じ漆を塗って行きます。

中塗りは原則1回ですが、
“こ中(塗り)”と言って2回塗る場合もあります。

 

なぜ中塗りが要るのか?

下地で 強く、丈夫にした器を
今度は 美しく して行くのが「中塗り」と「上塗り」、そして「加飾」と私は考えています。

輪島塗の艶と言うのは、ぼってりとした 奥行きを感じる艶が特徴で、
このぼってりとした質感は、塗ったままの“塗り立て”でも、磨きをかける仕上げの“呂色”でも
どちらでも感じる事の出来る特徴となっています。

この奥行きを作り出すのに少なくない貢献をしているのが、
他でもない「中塗り」なのです。

 

なぜ奥行きを感じるのか?

奥行きを感じる艶、色というのは
漆の特性を説明しなければなりません。

実は 漆は透明 なのです!

と言うと言い過ぎですが、
実は漆と言うのは少しだけ光を通す性質がある。

その為、分厚く塗る事によって、塗面から反射した光を見た時に
 “表面で反射した光” と “奥まで入ってから帰って来た光” が一緒に目に届く事によって、
輪島塗特有の、表面的でない ぼってりとした艶が生れるのです。

ですから、輪島塗の上塗りはかなり分厚く塗りますが、
それだけではあの艶は生まれません。

分厚い上塗りに、更に中塗りの厚みも加わる事によって
輪島塗の美しさが生れている。

中塗りとは、
 “堅牢にして優美” と謳われた輪島塗の
その優美さを見えない所から支える縁の下の力持ちなのです。

 

輪島塗について気になったら

“輪島塗とはなんぞや” という事を当HPにて
少しづつお伝えして行きたいと思っています。

もし、
「こんな事が知りたい」
「あれはどんな意味があるの?」
といった疑問質問があれば是非ご来店頂き、
触れて、見て、聞いて。お写真等もOKです。

工房見学にて詳しくご説明もさせて頂きます。

ご来店が難しい場合は、お気軽にお問合せまでご連絡下さい。

ご来店心よりお待ちしております。

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