工房だより

輪島塗の下地

輪島塗の技法

輪島塗の定義についてはこちらのページに書きましたが、
こらは行政的な説明のページとなりましたので、
こちらのページでは「技法、素材」といった部分について説明してゆきたいと思います。

 

「堅牢にして優美」の“堅牢”を担う工程

輪島塗の特徴は幾つもありますが、
代表的な説明に

「堅牢にして優美」

という言葉があります。

これは輪島塗の丈夫さと美しさを端的に表した言葉です。

その“堅牢”の部分をになっているのが、
輪島塗の下地(下塗り)工程です。

輪島塗と他の漆器の大きく異なる部分は特にこの下地にあり、
全行程の3分の2以上をこの下地が占めています。

 

代表的な下地工程

輪島塗の下地の中でも特に特徴的、代表的な物を挙げるとすると
・布着せ
・地の粉下地
の二点と思います。
 
先ず、“布着せ”とはその名の通り、“布” を “着せる” 工程です。

木綿の布を 欠けやすい部分、負荷がかかる部分等に貼る事で
補強する、という工程です。 

また、木地の反り、狂いを押さえつける。
という意味もあります。

次に、“地の粉下地”は“地の粉” を “下地に混ぜて塗る” 工程です。

地の粉という輪島で採れる 珪藻土を焼いて砕いた粉を漆に混ぜて塗りこんでゆきます。

それにより硬く強い下地の層が出来、器を強くしてくれます。
※地の粉についてはいずれより詳しく書きたいと思います。

 

下地の工程全容

輪島塗の下地工程

  1. 切彫り
  2. 刻苧
  3. 刻苧落とし
  4. 木地固め
  5. 木地磨き
  6. 布着せ
  7. 着せ物削り
  8. 惣身付け
  9. 惣身磨き
  10. 一辺地付け
  11. 一辺地研ぎ
  12. 二辺地付け
  13. 二辺地研ぎ
  14. 三辺地付け
  15. 三辺地研ぎ
  16. サビ付け
  17. 水研ぎ

 以下中塗り~~~

如何でしょうか、
読むのも面倒になりませんか?

これらの説明を 1)から順にしていくと大変な長文になってしまいますので、
代表的な工程を抜粋して説明しました。

因みに、これはあくまで「下地」の工程です。

この前に木地についても、挽物、指し物、曲げ物、朴木地等々様々な説明が必要ですし、
輪島塗しおやす漆器工房は塗りの工房なので、割愛致します。
※いつか書くかもしれません。 

 

輪島塗について気になったら

“輪島塗とはなんぞや” という事を少しづつお伝えして行きたいと思っています。

もし、
「こんな事が知りたい」
「あれはどんな意味があるの?」
といった疑問質問があれば是非ご来店頂き、触れて、見て、聞いて。お写真等もOKです。

工房見学にて詳しくご説明もさせて頂きます。

ご来店が難しい場合はお気軽にお問合せまでご連絡下さい。
出来るだけお答えさせて頂きます。

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